都道府県ごとの農業の特色をランキング形式でご紹介します。
ランキングは農水省が公表している「令和3年度都道府県別農業産出額」に基づいて作成しています。
野菜だけでなく、穀類・畜産・果樹も含めたランキングになります。
地元の滋賀県は何位かなぁ~?
47位 日本の首都も農業では最下位?
コマツナ:全国4位
練馬ダイコン
本田ウリ
アシタバ
農地面積が少ないこともあり、大方の予想通り最下位にランクイン
庭先販売や共同直売所など、市場を通さない販売が多いのが特徴
江戸川区(旧小松川村)が名前の由来となったコマツナは全国4位と大健闘
46位 日本第2の都市も農業ではブービー?
シュンギク:全国2位
難波葱
大阪しろな
馬場なす
東京と同じく軟弱野菜や果樹を中心とした都市型農業
関西で「みぶな」と呼ばれるシュンギクの出荷額は全国トップクラス
グラフ外の品目ではイチジクやフキ、お好み焼きに使う「泉州キャベツ」なども有名
45位 ~歴史ある柿と鹿と金魚の国~
柿:全国2位
大和まな
祝だいこん
黄金まくわ
五條吉野地域は全国有数の果樹産地で、柿の出荷額が全国トップクラス
イチゴの「アスカルビー」、二輪菊の「千都の輝」、小菊の「春日の紅」は県のオリジナル品種
古くからため池が多く、農家の副業として金魚や錦鯉の養殖に利用されました
44位 コシヒカリを生んだ越の国!
六条大麦:全国1位
山内かぶら
板垣だいこん
三年子らっきょ
福井県の農業試験場が開発したコシヒカリには「越の国に光り輝く」という意味が込められています
米・麦・そばの穀類が中心で、麦茶や麦飯に使われる六条大麦の出荷額は全国No.1
ローソンが展開する「日本おこめぐり」の第5弾として、福井県産「いちほまれ」が採用
43位 加賀野菜で目指すは打倒京野菜!?
六条大麦:全国4位
加賀太きゅうり
金時草
源助だいこん
金沢市では昭和20年以前に栽培されていた15種類の伝統野菜を「加賀野菜」としてブランド化
小規模農家の比率が極めて高いが、農林水産祭天皇杯の農産部門の受賞者数は全国トップクラス
ローソンが展開する「日本おこめぐり」の第3弾として、石川県産「ひゃくまん穀」が採用
42位 全国No1の種もみ王国!
六条大麦:全国2位
千石豆
高岡どっこ
五箇山かぶ
水田率と圃場整備率が全国有数の米どころで、六条大麦の出荷額も全国トップクラス
全国の種もみ生産委託の6割を受託しており、「種もみ王国」と呼ばれています
ローソンが展開する「日本おこめぐり」の第4弾として、富山県産「富富富」が採用
41位 ~琵琶湖を守る環境保全型農業~
六条大麦:全国3位
大豆:全国4位
万木かぶ
山田ねずみ大根
日野菜
「近江牛」と「近江米」の2大ブランドを持ち、六条大麦や大豆の出荷額も全国トップクラス
「近江の伝統野菜」の認定制度があり、かぶの伝統野菜が多いのが特徴
日本最大の湖「琵琶湖」を保全するため、環境や自然と調和した農業が推進されています
40位 神々しく輝くデラウェア王国!
ワサビ:全国5位
出雲おろち大根
津田かぶ
食えん芋
もともと全国有数のデラウェアの産地で、令和3年から新品種「神紅」の出荷を開始
ワサビの出荷額も全国トップクラスで、益田市の「匹見ワサビ」は日本三大ワサビのひとつ
ブランド牛の「しまね和牛」は、もともと全国の和牛産地にもと牛として出荷されていた歴史があります
39位 我が道を行く農業スタイル!
レンコン:全国5位
岩国赤大根
つくねいも
萩たまげなす
酒米の「西都の雫」やオレンジ色のユリ「プチソレイユ」、高い糖度と食感が特徴の柑橘「ゆめほっぺ」、子どもに人気の野菜「はなっこりー」など県オリジナル品種が多いのが特徴
転作田や耕作放棄地に電気牧柵を設置して牛を放牧する「山口型放牧」を全国に推進しています
萩市を中心に角のない和牛「無角和種」を飼育しており、和牛の中で最も飼育頭数が少なく希少な品種です
38位 大都市に届けるフレッシュ農業!
ダイコン:全国5位
モヤシ:全国5位
のらぼう菜
三浦大根
湘南レッド
大消費地に近い利点を生かし、野菜・果実・牛乳などの生鮮食品が農業の中心
野菜では三浦半島を中心としたダイコンやキャベツ、果実では足柄産のキウイフルーツ、花卉ではパンジーがそれぞれ全国トップクラスの出荷額
耕地面積に占める田んぼの面積比率が2割程度で、全国平均の55%と比べて極端に低いです
37位 農業は量より質どすえ~
ミズナ:全国2位
タケノコ:全国2位
荒茶:全国3位
茶(生葉):全国4位
聖護院だいこん
加茂なす
九条ねぎ
「京野菜」や「宇治茶」などの全国ブランドがあるにも関わらず、思ったより順位は伸びず…
野菜では京野菜のミズナが全国2位、山城地域を中心とした宇治茶も全国トップクラスの出荷額
丹波・丹後地域の黒大豆や小豆は粒が大きく高品質で、和菓子やおせちに使用されます
36位 二十世紀ナシは海を越えて!
ラッキョウ:全国1位
スイカ:全国4位
日本ナシ:全国4位
砂丘らっきょう
伯州ねぎ
三宝甘長とうがらし
米・野菜・果実・畜産とバランスの取れた農業が特徴
野菜では砂丘地帯のラッキョウが全国No.1の出荷額で、大山山麓の黒ぼく地帯のスイカも全国トップクラス
果実では二十世紀ナシの一大産地として有名で、アメリカや台湾にも出荷されています
35位 まるで日本の地中海?
オリーブ:全国1位
ブロッコリー:全国2位
さぬき長莢
まんば
金時人参
日本で最も面積が小さいため、ブロッコリー・レタス・マーガレットなど収益性の高い作物が中心
地中海性気候を活かし、小豆島を中心としたオリーブの出荷額が全国No.1
アスパラガスの「さぬきのめざめ」、日本一紅いミカン「小原紅早生」、世界最大級のキウイフルーツ「さぬきゴールド」などの県オリジナル品種があります
34位 日本なのに亜熱帯?
サトウキビ:全国1位
ニガウリ:全国1位
パインアップル:全国1位
マンゴー:全国2位
葉タバコ:全国2位
島ニンジン
紅イモ
島らっきょう
亜熱帯気候を活かしたサトウキビ、マンゴー、パインアップルなど独自の作物が目立ちます
畜産では「アグー豚」に代表される養豚に加え、全国の和牛産地に対する子牛の出荷額も全国トップクラス
沖縄の伝統野菜は「島野菜」と呼ばれ、4月8日は「島野菜の日」になっています
33位 多様性のあるバランスの良い農業!
すだち:全国1位
サツマイモ:全国2位
レンコン:全国2位
ニンジン:全国3位
ブロッコリー:全国5位
美馬太きゅうり
ごうしゅいも
鳴門れんこん
突出した品目がなく、暖かな気候と豊かな自然環境がもたらす農業の多様性が特徴
野菜では「なると金時」をはじめとするサツマイモの出荷額が全国トップクラス
果実では全国シェア9割を占めるすだち、畜産では地鶏肉の生産量全国No.1の「阿波尾鶏」が有名
32位 「美し国」を彩る農産物たち!
茶(生葉):全国3位
観葉植物:全国3位
三重なばな
伊勢いも
きんこ
県のキャッチフレーズ「美し国(うましくに)」を掲げ、大阪と名古屋の2大都市圏を商圏にしているのが特徴
全国第3のブランド茶である「伊勢茶」、伊勢うどんに使用される小麦「あやひかり」などが有名
畜産では日本三大和牛のひとつ「松坂牛」をはじめ、「伊勢牛」や「熊野地鶏」などのブランドがあります
31位 促成栽培のパイオニア!
ナス:全国1位
ショウガ:全国1位
ニラ:全国1位
ミョウガ:全国1位
ユズ:全国1位
弘岡かぶ
入河内だいこん
もち菜
温暖な気候を活かしたビニールハウスによる野菜園芸が盛んで、全国にその名を轟かす「園芸王国」
ハウス栽培によるナスやニラ、ピーマン、キュウリなどは全国トップクラスの出荷額
県土の大半を占める山間部では柑橘類の果樹栽培が盛んで、ユズとブンタンの出荷額は全国No.1
30位 日本の中心で農業を叫ぶ!
柿:全国4位
ホウレンソウ:全国5位
沢あざみ
飛騨一本太ねぎ
島ごぼう
名古屋という大消費地を持ち、畜産業ではブランド牛の「飛騨牛」が全国的に有名
お米では寿司米として人気の高い「ハツシモ」、野菜ではホウレンソウやトマトが全国トップクラスの出荷額
日本で最も流通している柿の品種「富有柿」は岐阜県発祥で、その最高級品を「果宝柿」としてブランド化
29位 甘い香りが漂うフルーツ王国!
ブドウ:全国1位
モモ:全国1位
スモモ:全国1位
黄桃:全国1位
あけぼの大豆
やはたいも
大塚にんじん
国内随一の「果樹王国」で、全国No1出荷額のブドウ、モモ、スモモは海外にも出荷
モモは「白鳳」や「浅間白桃」などの品種に加え、近年は県オリジナル品種「夢みずき」も生産量が増加
ブドウの品種は多岐にわたるが、ワインで有名な「甲州」も山梨県発祥の品種
28位 爽やかな香りが漂う果樹王国!
ミカン:全国1位
ウメ:全国1位
柿:全国1位
八朔:全国1位
イチジク:全国2位
湯浅なす
紀州ししとう
和歌山だいこん
山梨県と並ぶ「果樹王国」で、温暖な気候と日照時間を活かし、県内出荷額の7割を果実が占めるのが特徴
果実では特に柑橘類が盛んで、全国No.1のミカンと八朔に加え、清美が2位、デコポンが3位の出荷額
他にも「南高」で有名なウメと柿が全国No.1、モモやスモモ、キウイフルーツの出荷額も全国トップクラス
27位 二毛作が得意な耕地利用上手!
アスパラガス:全国2位
タマネギ:全国3位
レンコン:全国3位
小麦:全国3位
ミカン:全国5位
女山大根
有田戸矢かぶ
桐岡なす
二毛作が盛んで、田畑の耕地利用率は30年以上にわたって全国1位を更新し続けている
特に二毛作の裏作として栽培する小麦や二条大麦、タマネギなどは全国トップクラスの産出額を誇る
果樹では温暖な気候を活かした柑橘類に加え、イチゴの県内品種「さがほのか」は五大品種に数えられる
畜産では「佐賀牛」も全国有数の銘柄牛である
26位 瀬戸内レモンでブランディングに成功!
レモン:全国1位
鶏卵:全国4位
広島菜
祇園パセリ
小河原おくら
瀬戸内の温暖で雨の少ない気候を活かしたレモンなどの柑橘類の産出額は軒並み全国トップクラス
その他、わけぎやくわいの栽培も盛んで収穫量は全国の過半をしており、鶏卵も全国4位の産出額を誇る
広島市では、代表的な葉物野菜7種類を「広島近郊7大葉物野菜」として都市部にPRしており、その中には伝統野菜の「広島菜」も含まれている
25位 カボスの圧倒的シェアNo.1!
カボス:全国1位
シソ:全国2位
ネギ:全国4位
ピーマン:全国5位
宗鱗かぼちゃ
みとり豆
久住高菜
耕地面積の約70%が中山間地域で、高低差を活かしたネギやクヌギを使った原木シイタケの栽培が盛ん
カボスは全国の収穫量の95%以上を占めており、平成29年には「大分かぼす」として地理的表示保護制度に登録された
県内のサツマイモを長期間貯蔵して糖度を引き上げたものを「甘太くん」としてブランド化している
24位 日本最大の柑橘王国!
いよかん:全国1位
ポンカン:全国1位
ミカン:全国2位
キウイフルーツ:全国2位
サトイモ:全国4位
絹かわなす
松山長なす
松山一寸そらまめ
温暖な気候を活かした柑橘類の栽培が盛んで「柑橘王国」と呼ばれ、「紅まどんな」や「甘平」などの県内オリジナル品種も複数開発されている
果樹では、米やミカンからの転換事業として生産拡大したキウイフルーツも全国2位の産出額を誇る
野菜では郷土料理の芋炊きに使われるサトイモの栽培が盛んで、「伊予美人」は県のオリジナル品種
23位 「桃太郎」の生誕地!?
ブドウ:全国3位
鶏卵:全国3位
モモ:全国5位
備前黒川かぼちゃ
連島ごぼう
衣川なす
全国的にも有名な果実産地で、ブドウではピオーネ、モモでは白桃が全国トップクラスの生産量を誇る
畜産では鶏卵の産出額が全国3位であり、蒜山高原のジャージー牛が全国的にも有名
野菜ではトマトやナスの栽培が盛んで、特に大玉トマトの代表品種である「桃太郎」はタキイ種苗が岡山県で試験栽培した結果誕生した品種である
22位 瀬戸内海に浮かぶタマネギ王国!
タマネギ:全国2位
モヤシ:全国4位
レタス:全国5位
大豆:全国5位
丹波黒大豆
岩津ネギ
ペッチン瓜
穀物では酒米の「山田錦」と黒大豆の「丹波黒」が全国No.1の生産量と知名度を誇る
野菜ではブランド化された淡路島のタマネギに加え、キャベツやモヤシも全国トップクラスの産出額
果樹のイチジクとビワ、花卉のカーネーション、畜産の「但馬牛」といったように、あらゆる分野でバランスの取れた農業が実践されているのが特徴
21位 今いちばんイチゴがホットな県!?
サトイモ:全国1位
ネギ:全国1位
ホウレンソウ:全国1位
カブ:全国2位
コマツナ:全国2位
しゃくし菜
埼玉青なす
川越いも
首都圏に隣接する立地と平坦な地形を活かした野菜栽培が主力で、産出額の半数近くを野菜が占めている
野菜ではサトイモ、ネギ、ホウレンソウを始め常用野菜の多くが、花卉ではパンジー、チューリップ、ユリなどが全国トップ5位圏内を占めている
果樹では「かおりん」「あまりん」「べにたま」と県独自品種を立て続けに開発しているイチゴが熱い!
20位 離島より琵琶?の音が響く!
ビワ:全国1位
ジャガイモ:全国3位
タマネギ:全国4位
イチゴ:全国4位
長崎赤だいこん
唐人菜
雲仙こぶたかな
離島や傾斜地が多い地域性と日照時間が長い気候条件を活かし、古くから水稲よりも果樹や畑作が盛ん
全国No.1の産出額を誇るビワをはじめ、イチゴ、ミカンの栽培が盛んで、ミカンの「原口早生」と「させぼ温州」は県のオリジナル品種である
野菜ではジャガイモの栽培が盛んで、出島が由来の「デジマ」やその子である「アイユタカ」が主要品種
19位 雪の中からこんにちは?
米:全国3位
ダイズ:全国3位
ひろっこ
秋田ふき
八木にんにく
全国屈指の米どころで「あきたこまち」や「めんこいな」などの代表品種を輩出し、2022年には新品種「サキホコレ」がデビュー
野菜ではネギやエダマメが首都圏向けに栽培されており、特に雪から掘り起こして出荷する「寒中ネギ」はその甘さで冬の鍋物需要に応えている
日本三大地鶏の「比内地鶏」の生産地としても有名
18位 伊達政宗も愛したせり王国
ダイズ:全国2位
肉用牛:全国7位
生乳:全国10位
仙台白菜
仙台曲がりねぎ
からとり芋
肥沃な平野での穀物栽培が盛んで、米と大豆は全国トップクラスの産出額を誇る
野菜ではGI登録された「河北せり」や「仙台せり」を中心にセリの収穫量が日本一で、またかつて全国一の出荷量を誇った「仙台白菜」の復活にも力を入れている
果物では「仙台イチゴ」、畜産では「仙台牛」がそれぞれブランド化
17位 震災からの奇跡の復活へ!
モモ:全国2位
干し柿:全国2位
キュウリ:全国3位
リンゴ:全国5位
雪中あさづき
会津小菊南瓜
芋慶徳玉葱
主力の米では開発までに14年の年月を費やした「福、笑い」のブランド化に成功
野菜ではキュウリ、トマト、アスパラガスなど、果樹ではモモや日本ナシが全国トップクラスの産出額
東日本大震災と原子力災害で甚大な被害を受けたが、関係者の懸命の努力で被災市町での営農再開率が42%まで回復
16位 我が道を行くラーメン王国!
キウイフルーツ:全国1位
小麦:全国2位
イチゴ:全国2位
コマツナ:全国3位
シュンギク:全国3位
かつお菜
芥屋かぶ
博多金時人参
県内のラーメン文化を促進する「ラー麦」や「博多万能ねぎ」など、独自色が強い
ともに高級品の代名詞であるイチゴの「あまおう」や茶の「八女茶」のブランド化に成功
その他にも野菜ではタケノコ、果樹ではキウイフルーツの栽培が盛んで、畜産では「博多和牛」や「はかた地どり」をブランド化
最後までご覧いただきありがとうございました!